1月14日(月)「成人の日」 「責め立てる精神主義」
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2013/01/14 2:11
今、「体罰」問題でスポーツ指導のあり方が問われています。
(桑田真澄さんの手記(?)「体罰問題を語る」が朝日新聞に出ています。)
基本的には日本的スポーツ集団の特色として城丸章夫先生が挙げている「隷属的な上下の、先輩・後輩の人間関係」ですが、それが戦後日本になぜ定着したかです。
元は日本軍隊の中で横行した「責め立てる精神主義」(城丸章夫著作集・青木書店)にありますが、問題は「近代スポーツ」輸入・紹介されて130数年経った平成の「現在」にかくも深く残存しているかでしょうか。
今、あらためて思い出すのは牛島秀彦『スポーツ狂気と日本人』(エール出版社、1972年)の「スポーツバカへの直言」です。そこには「勝てねばならぬ」の危険な思想 という「警告」がだされていたのですからそれからでも40年、まったく変わっていないことになります。
今、何人かの記者さんに「追われて」います。いつまでも逃げているわけにはいきませんので再度、1988年日本体育学会第40回大会の特別シンポジウム「なぜ体育教師は暴力/体罰教師になるのか」に戻って考えを整理しておこうと思います(『体育の科学』1989年9月号)に『「なぜ体育教師は暴力/体罰教師になるのか」という声に対して』参照)。